洛中 洛外 図 屏風。 e国宝

歴史オンチのための「国宝 上杉本 洛中洛外図屏風 」鑑賞法

「知識の総量、あるいは調べる術をもっている人間が絵を読める。 奥平俊六 『洛中洛外図 舟木本 - 町のにぎわいが聞こえる』 小学館、2001• 中心に大きく市街地を置き、歌舞伎小屋や遊女屋などの都市風俗や、庶民の生活が生き生きと描かれており、洛中洛外図の中でも個性的である。 通説をことごとく否定した今谷説、大論争を巻き起こす 洛中洛外図屏風(左隻、米沢市上杉博物館所蔵) 洛中洛外図屏風(右隻、米沢市上杉博物館所蔵) 歴史学者の大論争は、元大蔵官僚という経歴を持つ異色の歴史学者、今谷明さんが昭和59年(1984年)に発表した新説から始まった。 ただし、洛中洛外図は毎年のように新出本が紹介されており、これからも増えることが予想される。 戦国武士と文芸に関する著書の多い米原正義氏によると、越前朝倉家はそのような文芸をたしなむ戦国武将の一人に数えられるといいます。 右隻は桜の豊国神社、花見帰りの人でごった返す。

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国宝「洛中洛外図屏風」の見方とは?──米沢市上杉博物館|LEXUS ‐ VISIONARY(ビジョナリー)

新たな謎解きが始まった。 以上の4点が初期の洛中洛外図屏風で、戦国時代の諸相が捉えられているといわれています。 江戸時代の作にも内裏は変わらず描かれましたが、室町幕府と細川家の建物は消え、代わりに豊臣秀吉が建立した 方広寺 ほうこうじと秀吉を 祀 まつる豊国神社が加わり、さらに徳川家康が京都における徳川家の拠点として建てた二条城がもう一つの主役となりました。 こうした初期洛中洛外図屏風の形式は「第一形式」とも呼ばれる。 高く評価されているのは、前半に制作されたもので、国宝・重要文化財に指定されているものは、次の4点である。

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洛中洛外図屏風 右隻

右隻の上方には桜の満開する豊国廟をはじめ、清水寺、祇園などの洛東の名刹が連なり、鴨川の岸、四条河原には歌舞伎や操り浄瑠璃などが演じられ、歓楽街の盛況ぶりが手にとるように眺められる。 これは当時一条風呂と呼ばれた銭湯で、湯女(ゆな)がいてお客の背中を流すなどの世話をしていた。 左上に紫宸殿前で舞楽を催す御所を描き、そのすぐ近くに二条城の威容を描いている。 そのことは黒田氏が2001年にで、歴史と美術を融合させた展覧会「時を超えて語るもの 史料と美術の名宝」を開催するために尽力したことからも明らかだ。 松永久秀邸(左隻2扇、米沢市上杉博物館所蔵) 松永久秀(『太平記英勇伝』) 屏風の中ではその左義長が、大きな松の木がある久秀邸の門前で大規模に行われている。 「中の町」遊女たちが牡丹や菖蒲を手に持って身をくねらせながら踊る様子を、男たちが袖や扇で口元を隠しながら見つめている。

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国宝「洛中洛外図屏風」の見方とは?──米沢市上杉博物館|LEXUS ‐ VISIONARY(ビジョナリー)

これは、まるで浮世絵である。 『描かれた戦国の京都 洛中洛外図屏風を読む』 吉川弘文館、2009年• 6枚折れの屏風でペアになっているのが、普通のかたちです。 曇天の雲ではなく、もくもくとした綿雲、雲を金色に輝かせてまで、なぜ雲が必要なのだろうか。 と書かれています。 京都が平安京と呼ばれた平安時代には、 朱雀大路 すざくおおじが南北に延び、その東側(左京)が中国の都「洛陽」、西側(右京)が「長安」になぞらえられました。

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【大人の教養・日本美術の時間】洛中洛外図をひもとく

むしろこれは「又兵衛前派」というべきすぐれた無名の画人の筆と考えたい」と述べ、又兵衛作を堅く拒否している(1970)。 また、2代将軍徳川秀忠の娘・ 和子 まさこが 後水尾 ごみずのお天皇に 入内 じゅだいしたときの壮麗な嫁入り行列や、後水尾天皇が3代将軍家光の招きに応じて二条城へ行幸したときの行列が、見物する町衆とともに描かれるようになりました。 そうした地理や季節の 辻褄 つじつまを合わせるために、間に金雲を挟んだのです。 又兵衛作だと直感した。 それでは、洛中洛外図屏風とはいったいどういう屏風なのでしょうか。 当時の社会や生活、文化を把握するには第一級の資料といえるでしょう。

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洛中洛外図屏風:戦国武将が掘り起こした美術表現の世界

多くは六つ折れ(六曲)の屏風二つがセットになっていて、一双と呼ばれています。 次回は上杉本を中心に見ていくことにしましょう。 上杉博物館では、はもとより、企画展、講演会、ワークショップなどでも、より詳しくご紹介していきます。 つまり、発注者は将軍御所の華やかな姿をPRし、管領クラスの大物が御所に参じることを期待していた。 まさしくその時に将軍と近臣たちを囲んだ襖障子の絵が、150年ほどを経た現在の私たちを取り囲んでいると思うと、不思議なような、畏れおおいような気持ちになる。 戦国時代の景観を描いたものを初期洛中洛外図と呼ぶ。

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